源氏物語研究の
学際的?国際的拠点形成

源氏物語の、実践

ブランディング事業では、これまでの文系的な視点にとどまらず、紙の光学的研究という文理融合の手法による研究、平安時代の装束復元のための研究などの先進的な取り組みによって、学祖下田歌子以来の本学の伝統である源氏物語研究をさらに発展させてきました。今回はその成果発信イベントを開催します。
展示では、実践女子大学が有する貴重な古典籍やそれらを活用した文理融合研究の成果を紹介するとともに、源氏物語に登場する装束が、現代のいわゆる「十二単」といかに異なるものであるかを、現代の儀礼に使われる装束と対比しながら紹介します。
また、講演会や体験会も実施し、研究成果の紹介だけでなく、五感を通じて源氏物語の世界を体感できるような内容になっています。

皇冠比分网_皇冠体育在线-专业投注平台4年度日本博イノベーション 型プロジェクト 補助対象事業
(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)

チラシはこちら

開催日時?場所

開催場所:実践女子大学 皇冠比分网_皇冠体育在线-专业投注平台

【シンポジウム】古筆切研究の未来
2022年7月10日(日)11:00

【講演会】
2022年7月16日(土)13:00

【体験会】
2022年7月10日(日)、7月16日(土)、7月24日(日)
 ※10日、24日はオープンキャンパスと同時開催

【展示】
2022年7月4日(月)~ 8月5日(金)10:30~17:00

後 援:渋谷区教育委員会

シンポジウム「古筆切研究の未来」(7月10日)

11:00~13:00(予定)
共催:国文学研究資料館

国文学研究資料館と本学とは研究協力の協定を結んでいます。
資料館と本学の研究者が、文理融合の実践例として、高精細デジタルマイクロスコープによる世界最先端の研究成果を発表します。
(主に研究者向けの内容となります。)

※事前申込制。
※申込方法等の詳細は、後日掲載いたします。

※予約不要。途中入退出不可。(6/17追記)

※当日の動画を後日配信予定です。
 ?国文学研究資料館の公式YouTubeチャンネルにて動画を公開しました。(8/2)

講演会(7月16日)

【スケジュール(予定)】
 13:00~13:15 実践女子大学のブランディング事業について 佐藤悟
 13:20~13:50 平安時代の染色について          牛腸ヒロミ
 13:55~14:25 源氏物語の世界—装束?薫物?音楽     横井孝
 14:25~14:40 休憩
 14:40~15:20 十二単着装の実演             永井とも子

※予約不要、入退場自由

実践女子大学のブランディング事業について
文学部 教授 佐藤悟

2018年度から進めてきた私立大学研究ブランディング事業における、本学の事業の成果とその意義についてお話しします。

平安時代の染色について
実践女子大学 名誉教授 牛腸ヒロミ

源氏物語を始めとする文学作品に反映されている宮中を中心とする衣服の染色について、「延喜式」などを参考に、染料、布、染色方法などについてお話します。
さらに、平安時代を中心とした染色物の色彩の特徴をわかりやすく説明します。

源氏物語の世界—装束?薫物?音楽
実践女子大学 名誉教授 横井孝

源氏物語には、現代の日本文化にもつながる様々なものが登場します。
今回は、装束、薫物(香)、音楽に焦点を当て、文字を読むだけではわからない、源氏物語の世界を紹介します。

十二単着装の実演
衣紋道高倉流本部教授?実践女子大学非常勤講師 永井とも子

一般的に「十二単」と言われる、平安時代の装束。
源氏物語には様々な姫君が登場し、華やかな装束が多く登場しますが、正式には「五衣?唐衣?裳(いつつぎぬ?からぎぬ?も)」と言います。
今回はその着装(着付け)を解説とともに、実際にご覧いただきます。

体験会(7月10日、16日、24日)

源氏物語の世界は、文字で読んだり、耳で聞いたりするだけでは、イメージしづらいものです。
今回の体験会では実際に十二単を着てみたり、お香を体験してみたりすることで、源氏物語の世界を実際に体感してみませんか?

※体験会は7月10日、16日、24日のみの開催です。
※各体験会で開催時間が異なりますのでご注意ください。
※10日、24日はオープンキャンパスと同時開催です。

01

十二単を着てみよう装束体験

『源氏物語』には多くの姫君が登場し、さまざまな装束を着ている姿が描かれています。
今回は、『源氏物語』、玉鬘の巻、歳暮の衣配りの場面で、光源氏から紫の上に贈られた「紅梅の襲」という襲色目の十二単を体験していただきます。
十二単を実際に着て、写真を撮ってみましょう。

※7月10日、24日 のみ。両日13時~

02

平安時代の香りとは?お香体験

『源氏物語』には、いろいろな場面で薫物(たきもの)(香)が登場します。
平安時代後期の『薫集類抄(くんじゅるいしょう)』には、薫物の配合が記されています。今回はその記述をもとに、『源氏物語』梅枝(うめがえ)?鈴虫の巻に登場する「荷葉(かよう)」という夏の薫物を「復元」しました。御家流宗家三条西堯水先生と日本香堂ホールディングスグループの特別な計らいがあってのことです。
平安時代の香りをぜひ体験してください。

03

文理融合研究ってどんなもの?マイクロスコープ体験

今回の事業では、源氏物語研究の文理融合の新しい手法として、最先端の高精細デジタルマイクロスコープVHX7000を活用しました。
この体験会では研究で使用した古筆切はもちろん、もっと私たちの生活に身近なものを高精細デジタルマイクロスコープで拡大して観察するとどのように見えるのか、といったことを通じて、一見難しそうな文理融合研究を実際に体験することができます。

※7月10日(14時~)、24日 のみ実施

展示(7月4日~8月5日)

源氏物語は、紫式部が書いた原本は現存せず、以後の時代に書き写されたものが「写本」として現代に伝わっています。今回の展示では、鎌倉時代に写されたとされる資料を初公開するとともに、本学が有する貴重な古典籍の数々を展示します。
また、本事業で実施した紙の光学的研究の成果や、現代の儀礼に使われる装束を展示し、源氏物語研究の成果を体感していただきます。

展示会場:香雪記念資料館企画展示室1、下田歌子記念室

「源氏物語の、実践」展示内容

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